2005年11月13日

BartPE の作り方 #10

ここまで結構書いてきた段階で、

Bart's PE Builder FAQ

というのをいまさら見つけてしまいました。
ここにはかなりポイントが書いてあって、
これをみればウチで書いていく内容はあんまりないような気もしますが、
いったん書き始めたので、思っている最後までは書き上げてしまいましょう。

さて、ここまででソフトウェア以外の環境が大体出来上がりました。
ということで ISO イメージから CD を焼いて少し確認すると、
すぐに気になるところが出てきます。
それは、

アルファベットが全て大文字になること。

Unix/Linux も使う人にとっては当然気になりますし、
そうじゃない人も case insensitive は気になるでしょう。
ということで、可能な部分は小文字も使えるようにしましょう。
この作業は必須ではないですが、実施しておくと、
スタートメニューとかデスクトップのショートカットに小文字も使えるようになって、
気分がよくなります。

さて、手順ですが以下の手法で ISO を作るようにすれば OK です。

1. pebuilder.exe で ISO を作らない設定にしておく (当然焼きこみもしない)
2. pebuilder.exe を使用するときに Output を BartPE にしておく (デフォルト)
3. pebuilder.exe で plugin を設定して build する
4. ToUpper.exe を bartpe.exe と同じフォルダに置く
5. makeiso.cmd を bartpe.exe と同じフォルダに置く
6. pebuilder.exe で build した後に、makeiso.cmd を実行する手法で ISO を作る

( 2 回目以降は 3,6 を実行すれば OK です)
こうやってできた ISO は大文字である必要がないところについては、
小文字のファイル名が使えるようになります。
# 前提として mkisofs.exe はちゃんと日本語対応のものを利用してください。

上記の手順の 4. で必要な ToUpper.exe は以下からどうぞ。

ToUpper.exe の説明
ToUpper.exe のダウンロード

手順 5. で必要な makeiso.cmd は以下からどうぞ。
makeiso_cmd.lzh の中のファイル全てを bartpe.exe と同じフォルダに配置してください。
makeiso.cmd の中身も確認してから利用してくださいね。
# ちなみに Bart's PE Builder FAQ
# 「CDからの起動を高速化したいのですが?」の手法も組み込んであります。

makeiso_cmd.lzh


これで、とうとうまともな ISO ファイルが作成できるようになります。
あとはソフトウェアを組み込むだけ、という段階まで来ています。


ちなみに参考資料に以下の URL を紹介しておきます。
資料3: mkisofs(8) ver.2.0 man page [日本語]
# 参考資料をみながら makeiso.cmd を読めば何をやっているかすぐわかります

-- 追記 2005/11/13 23:14 --
そういえば、isomkfs のポイントを書くのを忘れてました。
-allow-lowercase で小文字が許されます。これが一番のポイント。
-sort sort.list で「CDからの起動を高速化したいのですが?」の手法の組み込みです。
-b BOOTSECT.BIN 大文字小文字を判定するので大文字である必要があります。
-hide BOOTSECT.BIN 大文字小文字を判定するので大文字である必要があります。
-hide BOOT.CATALOG 大文字小文字を判定するので大文字である必要があります。

Posted by k-square : 2005年11月13日 21:27 | Technique
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