バリ絵画の世界

すべての物事はつながっている

バリ絵画のスタイル

バリ島で舞台化されている神話を絵物語にしました。お祭でも必ず登場する神獣バロンと魔女ランダのやりとりを通して、バリ島で浸透している物事の考え方が少しでも感じられたら幸いです。なお、チャロナランの内容は演じられる地域によって少しずつ違いがあります。ここではいくつかの地域の内容を参照し、大筋は変えずにオリジナルを作りました。


エルランガ王のお妃チャロナランは、破壊的な魔力を持っていました。
国王は魔女として彼女を恐れ、森深くに追いやりました。




国王が亡くなった後、悲しい知らせがチャロナランに届きました。
王国に残してきた娘の結婚話が、母親が魔女であるために壊れたというのです。


悲しみは怒りへと変わりました。
チャロナランは王国を呪い、疫病を流行らせました。


王国の大臣は、この疫病の原因を探るために賢者ウンプー・バラダを訪ねました。
賢者ウンプー・バラダは、呪いの原因はチャロナランだと告げました。


大臣はチャロナランの暴走をくい止めるために、森へ兵士を送り込みました。
ところが、強い魔力を持つチャロナランに兵士は手も足もでませんでした。


大臣は困り果て、賢者ウンプー・バラダに助けを求めました。
賢者ウンプー・バラダは作戦を練り、チャロナランに戦いを挑みました。


チャロナランは悪の女王である、魔女ランダに変身しました。
賢者ウンプー・バラダは、このままではランダにかなわないことを知り、聖獣バロンに変身しました。

バロンとランダの力は、互いに劣ることも勝ることもありませんでした。
〜善と悪の終わりなき戦い〜

永久に続く・・・


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