2005年02月18日

運転 その3

突然ですが運転技術は、スポーツそっくりです。
(だからカテゴリも Sports になってます)
特にスノースポーツそっくりで、スキーやスノボの板が車になっているだけで、
体を使って操作するという点でも変わりありません。
技術レベルの向上についても同様で、レベルアップはいきなり起こります。
そして、今回のスリップとそのリカバリでそれがおこりました。

わかったことはカーブはアクセルとハンドルで基本的に曲がるということ。
なんだか文書に書くと当然のことですね・・・。
違うんです、そうじゃなくて、どういえばいいんでしょうか?
具体的に書いてみたほうがわかりやすそうです。

こういう前提があるんです。

  1. タイヤのグリップ力が十分にある状態ではハンドルのとおりに車は動く

  2. タイヤのグリップ力以上の遠心力などがある状態では、ハンドルを切っても曲がれなくなる

まずこれが前提。
さて、曲がれなくなるのは遠心力にグリップ力が負けて前輪がすべることで、
ハンドルで切った量よりも少なくしか曲がらなくなるからです。
逆説的に、前輪に荷重を移してあげれば、前輪のグリップ力が上がり、
曲がれるようになることがわかります。

では、下り坂ではどうなるか考えましょう。
前輪に十分な荷重移動を行った場合、当然ですが後輪の荷重が減ります。
そうすると、十分に荷重の乗った前輪はハンドルで切った方向に進んでも、
荷重の少ない後輪のグリップ力が減り後輪だけ流れるようになります。
# 速度を抑えるための強めのブレーキによる荷重移動と、坂による荷重の移動と、
# そもそもエンジンが前に載っていることと、人も前がわにのっているので起こることです。
そうなるとハンドルをきった以上に車が曲がってくるので、
それを防ぐためにアクセルを踏んで荷重を後輪にもどす必要があります。
アクセルを踏みすぎると曲がれなくなってくるので、アクセルを抜いて荷重を前輪に移動します。
というプロセスがあって (実際はカーブ内でなんども荷重を移動はあまりさせません)
アクセルとハンドルで曲がるわけです。

そして、のぼりの雪道の場合は、
タイヤが路面に与える力 (トラクション?) に路面 (雪) がたえられず、
より強く力のかかる後輪タイヤが前輪より先に軽く空回りします。
# 4WD 限定ですね。
すると、先ほどと同様に後輪が横にすべりハンドル以上に曲がります。
この場合、先にハンドルをきる量を抑え目にして、アクセルを調整し、後輪がすべる量を調整します。
つまり、ハンドルは軽くきった後は固定で、アクセル量で曲がる量を調整します。
# 基本的に固定というだけでハンドルでも軽く調整します。

という感じで、具体的に読むと伝わるでしょうか?
低速はハンドルで曲がれますが、高速 (or グリップ力が低いとき) はアクセルで曲がることになります。

私は峠を攻めたりするのが好きなわけではないですし、
車のタイヤがすべるような挙動を示すスピードは体験するつもりはありませんが、
雪の上ではそれが 30km/h 程度で起こってしまい、体験&初歩が身についてしまいました。
きっとこれは走りやの基礎技術に違いないという気がしますが、
でも、とってもとっても有意義な技術に感じられます。
早く走らせるためではなく、常に車を自分の制御下に置くという点で、
すごいおすすめ!
車をお持ちの方はぜひアクセルで曲がることも意識してみましょう!
(その前に荷重移動を理解してないとだめかも?)

Posted by k-square : 2005年02月18日 01:57 | Sports
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