フェスティバルの催しの中に、島内の美男美女コンテストがあり、面白そうだったので見に行った。このときは、同じ宿に滞在していた日本人の2人組と一緒だった。講堂の中で行われているのだが、これがまたすごい人でテレビ中継されている。マレーシアから招いた歌手の歌もあったり、どこかの島からの伝統音楽演奏があったりと余興もたっぷり楽しませてもらった。
美男美女はいくつかの段階を経て、選考される。すでに各県から1人ずつ美男美女が選出されている。そのなかから3位までを選ぶのだ。まず会場のモニターで各カップルが自分の県の紹介をする。女の人はかわいらしい人が多いのだけれど、どうも男の人は頼りなさそうな感じだ。次に舞台に登場して、挨拶をする。組によってはくるりとまわって動きをつけたり、なかなか面白い。自己紹介の回は個性豊かであった。緊張して話せなくなってしまった女の人のときは会場から「がんばれー!」の声援がかかった。会場がデンパサールにあることもあって、デンパサールから選出された組が出るときはひときわ大きな歓声があがる。「デンパサール!デンパサール!」のコールの嵐だ。ついに、美男美女が発表されるときになると、会場はシンと静まりかえった。そうして選ばれたのは女の人も男の人もデンパサールだった。会場はものすごい盛り上がりようだ。バリ人はどこかの島や国の有名人がきてもちっとも盛り上がらないそうだが、島内のことになるとものすごい。身内意識が強いというか、愛島心が強いのだろう。ともあれ、コンテストでは一緒に見に行った日本人の女の子も私も、男の人はいまいちだったねえということで意見が一致したのだった。日本人とバリ人では美的感覚がやはり違うのかもしれない。
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