バリ絵画の世界

バリ島の歴史
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2005年7月9日(土)
美男美女コンテスト

フェスティバルの催しの中に、島内の美男美女コンテストがあり、面白そうだったので見に行った。このときは、同じ宿に滞在していた日本人の2人組と一緒だった。講堂の中で行われているのだが、これがまたすごい人でテレビ中継されている。マレーシアから招いた歌手の歌もあったり、どこかの島からの伝統音楽演奏があったりと余興もたっぷり楽しませてもらった。

美男美女はいくつかの段階を経て、選考される。すでに各県から1人ずつ美男美女が選出されている。そのなかから3位までを選ぶのだ。まず会場のモニターで各カップルが自分の県の紹介をする。女の人はかわいらしい人が多いのだけれど、どうも男の人は頼りなさそうな感じだ。次に舞台に登場して、挨拶をする。組によってはくるりとまわって動きをつけたり、なかなか面白い。自己紹介の回は個性豊かであった。緊張して話せなくなってしまった女の人のときは会場から「がんばれー!」の声援がかかった。会場がデンパサールにあることもあって、デンパサールから選出された組が出るときはひときわ大きな歓声があがる。「デンパサール!デンパサール!」のコールの嵐だ。ついに、美男美女が発表されるときになると、会場はシンと静まりかえった。そうして選ばれたのは女の人も男の人もデンパサールだった。会場はものすごい盛り上がりようだ。バリ人はどこかの島や国の有名人がきてもちっとも盛り上がらないそうだが、島内のことになるとものすごい。身内意識が強いというか、愛島心が強いのだろう。ともあれ、コンテストでは一緒に見に行った日本人の女の子も私も、男の人はいまいちだったねえということで意見が一致したのだった。日本人とバリ人では美的感覚がやはり違うのかもしれない。

2005年7月8日(金)
舞台三昧

私は毎朝早起きして踊りを見に行った。
お祭のときにしか観られない、貴重な踊りをひとつの場所でたくさん観られるということで、できることならすべての舞台を観たかったのだ。
舞台は子供の部と大人の部があって、どれも観客でいっぱいになる。とくにすごかったのが、ゴン・クビャールだ。これはとあるバリ人がはじめた踊りで男性が座って女性のように身をくねらせてしなやかに踊るのだが、これが大人気の舞台でチケット制になっている。子供の部のときも野外の円形ステージの客席がすべてうまってしまうほどのお客さんでいっぱいだった。ゴン・クビャール以外にも間にいろいろな踊りがある。赤や金色の衣装に身をつつんだ子供たちの踊りはかわいらしく、華やかさに満ちていた。青年の部も楽しみにしていたのだが、時間前に会場に行くと恐ろしい人だかりができていた。会場のなかに入ることすらできないのだ。チケットも完売してしまっていたが、チケット売りがいなくなっており、バリのアバウトな感覚でなんと無料で入れる状態になってしまってどんどんお客さんが中に詰めかけているのだ。背伸びして塀から覗こうとしたけれど、ちっとも見えない。あきらめて、他の踊りを見に行くことにした。ちょうど大学内を流れる川のほとりで、兵士の踊りをやっていたのでそこに腰をおろして観ることにした。凱旋前の踊りらしいが、めったに踊らないので貴重だという。三角帽子をかぶった男達が列になって棒のようなものを持って踊っている。踊りの後ろでは楽団がどんちゃんどんちゃんと演奏をしている。これがとても長い踊りで2時間弱あった。踊りが終わるころには、ゴン・クビャールも終わっていてお客さんが長蛇の列となって道を門へとぞろぞろ歩いていた。バリ人もこんなに一箇所に大勢集まることがあるのだと驚いたものだ。